部活のイジメ

弓道部時代に遭遇したイジメの数々

私がイジメを受けていたのは、高校生1年生の頃です。当時16歳で、始まったばかりの高校生活が楽しくて仕方ありませんでした。
私が通っていた高校は、ほとんどの生徒が部活動に所属していました。私もそれにならい、かねてから興味のあった弓道部に所属しました。仲の良い友人と一緒に入部したこともあり、和気あいあいと部活動に取り組んでいました。
同学年の弓道部員には、私と友人の他に、Aくんという男の子がいました。Aくんは中学時代にサッカー部だったらしく、すらっとしていて爽やかな男の子です。弓道部の女の先輩たちからはかなり人気がありました。私は彼氏がいたのでAくんには友人として接していたのですが、その距離感がかえって一部の先輩の反感を買ったようでした。「Aくんの気を引こうとしている」「新入生のくせに生意気だ」と陰口を叩かれるようになってしまったのです。
最初は、私が近くを通るとクスクス笑われたり、わざと道を塞がれるといった嫌がらせを受けました。また、弓道の初心者は「ゴム弓」と呼ばれる、持ち手にゴムがついた道具で弓道の姿勢を練習するのですが、私のゴム弓が隠されることが頻繁にありました。どこにしまわれていたのか、翌日にはホコリだらけの状態でロッカーに戻されています。犯人の検討はついていたものの、相手は先輩ですから怖くて言い返せませんでした。そのため、私がイジメを受けていることは誰も気づかなかったようです。
しかし、あるとき一緒に入部した友人から「最近元気ないけどどうしたの?」と声をかけられ、耐えきれず泣き出してしまったのです。今まで先輩からイジメを受けていたことを告白すると、友人はすぐ部長に報告してくれました。イジメに加担しているのは数人の女子の先輩だったので、部長やほかの先輩たちは彼女たちを呼び出し、注意してくれたそうです。そして私には「また何か言われたらすぐに報告してくれ」と言ってくれました。
その後、友人からは「この人は言い返さないと思ったら、イジメはどんどんエスカレートする。怖くても自信を持って対応しなくちゃ」とアドバイスをもらいました。今考えると、まったく友人の言う通りだと思います。それ以降も同じ先輩から陰口を言われることがありましたが、そのたびに毅然と「今のは私のことですか?」と言い返すことで、だんだんイジメはなくなっていきました。
私がイジメを受けて学んだのは、嫌だと思ったらすぐアクションを起こすということです。怖くて怯えているだけでは、ただ相手をつけ上がらせるだけだと思います。「この状況は私が望んだものではない」と感じたら、誰かに相談したり、相手に毅然とした態度で対応するのが大切だと学びました。

page top